さまざまな種類があるうつ病【症状の違いを徹底解剖】

性格だけの問題ではない

病棟

病気を隠すか否か

うつ病でもっとも見られるのは、「何をするにもやる気が出ない」という症状です。ある日突然、意欲が失せるわけではなく、ストレスなどの心理的要因によって、徐々に「がんばろう」という気持ちが薄れていきます。うつ病患者の大半は、この気分の落ち込みを生まれつきの性格のせいだと考えがちです。また周囲も「根性がない」とか「意志が弱い」などと判断してしまいがちです。しかし実際、うつ病になるのは、性格だけの問題ではありません。過剰なストレスを長期間与えられることによって、誰でも発症する可能性があります。長く抑うつ状態が続くと、脳内物質のメラトニンの伝達不足によって、やる気を出すことが困難になります。性格がどうというより、ストレスのせいで脳の機能が正常に働かなくなっているのです。うつ病を正しく理解するのにもっとも重要な点だといえます。また心の不調とともに身体面にも問題が生じてきます。「眠れなくなる」「朝起きられなくなる」「1日じゅう体がだるい」という症状が挙げられます。これらの症状に加えて、「親和型うつ病」の場合、食欲がなくなり、体重が減少していく傾向があります。患者の多くが「何を食べてもおいしく感じられない」と訴えるのは、まさに病気の症状を表しています。このタイプの人は、根が真面目で、周りへの気配りを常に怠らないという特徴があります。仕事熱心でもあり、頼まれると断れずについ無理をしてしまいます。そして仕事上などで何か問題が生じたときに、他人よりもまず自分を責めてしまいます。そのため周囲からは「責任感が強い人」「誠実な人」と捉えられています。しかし自分のミスではないのに自分を執拗に責めることもあり、そうしたことをくり返すうちに自分を限界へと追い込んでしまいます。いつしかストレスが許容範囲を超え、結果心身ともに疲労困憊してしまうのです。また親和型の患者はうつ病になったことを隠そうとする傾向があります。このタイプの人は周りに頼ること、できない仕事は断ることを意識的に行い、対人関係や環境を改善する必要があります。病気を隠そうとする親和型に対して、病気であることを公言する「非定型うつ病」もあります。非定型の人は、うつ病になったのは自分ではなく周りのせいだと考えます。病気だけでなく、普段から何か問題があると、他人のせいにする傾向があります。またストレスから逃れるために過食気味になり、体重が増加するという特徴があります。その点でも親和型の人とは対照的であるといえます。そもそも非定型の人は、責任のある任務や役回りにつきたがりません。また自分が嫌だと感じる仕事をするときだけ症状があらわれます。そして自分が好きなことをしているときには症状が軽くなるか、もしくは症状がほとんど出ません。そのため、周りからは気分屋だと思われてしまいます。しかし、本人が好きで症状をコントロールしているわけではありません。症状が出ているときは本人も苦しんでいるのです。このタイプは、比較的若い人に多く、少しのストレスで症状が出てしまいます。社会での経験を重なることで、ストレスへの耐久性が高まれば、抑うつ状態になりにくい体質に変化していくこともあります。

心と身体に不調が現れたら

女の人

うつ病の症状は心と身体の両方に現れます。身体の症状だけだとうつ病に気付きにくいですが、なかなか治らない症状や心の不調も伴う場合は精神科や心療内科の受診がお勧めです。薬とカウンセリングの併用でうつ病を治療していきます。

相談できる環境

カウンセリング

不眠の症状がある方の中には、うつ病ではない方でも、将来うつ病に発展する可能性があるため、睡眠の正しい知識を身につける事をおすすめします。寝る前は、リラックスして過ごせる時間を作れるように、眠活を進める事も重要です。

心と体の負担を軽く

ハート

抑うつ状態が長く続いたり、睡眠不足になってしまったりうつ病の症状は様々です。そんな症状が出たら速やかに病院にいきましょう。また、うつ病に対する理解を周りの人も示す事が大切です。是非焦る事無く、ゆっくり治療を勧めしっかり症状を改善しましょう。